悪魔の克服
そうこうしている間に、あることに気がつきました。
悪魔は私のことを殺そうとしているのに、結局殺せないらしい。
何度も私のことを殺そうとしてくるのに、いっこうに殺せていないのです。
「もしかして、実は殺せないんじゃ・・・?」
そう思った私は、死のうとするのをやめました。
それだったら、死なないで生き延びようかな。そんな気分になってきました。
しかし、それからも「辛い」日々が続きます。
看護師さんや、同じ病室の患者さんとの人間関係です。
女の園であったその空間は、とても居づらい場所でした。
じっとしていられなかった私は、何度も看護師さんを呼び、その度に嫌な顔をされました。
病室での人間関係も、空気の読めないことを言ってしまい、ハブられてしまいました。
私の味方は家族だけ・・・、そう思うようになりました。
特に母は、ほぼ毎日病室にきてくれて、いつも心配してくれました。
そんな母が急にこう言い出したのです。
「精神病棟に移ったら?」