死ねない
一命を取り留めた後、私はしばらくそのまま入院していました。
骨折で、寝たきりだったからです。
その間、また今度は悪霊ではなく、悪魔がやってきました(本当はいませんでしたが)。
ベッドに横たわっている私に向かって、
「殺すよ」
と言ってきたのです。(違いますが)
私はとても怖く、でも、死んだ方がいいのではないかと思い、息を止めて死のうとしたりしていました。
しかし、息を止めていると、酸素飽和度が変化するようで、その度に数値の変化から看護師さんが来てしまい、死ぬ事はできませんでした。
私の入院していた階は11階だったので、そこから飛び降りれば死ねるなとか思っていましたが、
窓は厳重に管理されていて、それも難しく。
私は死ねなくてヤキモキする日々を過ごしていました。