精神病棟2
精神病棟は、基本、とても静かでした。
今までいた外科の病棟とは違い、車椅子の人は私一人。
足が悪い人はいませんでした。
でも、一日中病院内を歩き続ける人や、夜中に叫んだのにその記憶がない人など、いろいろな人がいました。
私はその中でも、人間関係に悩みました。
高齢の偉そうなおじいさんに、嫌われたのです。
はい、ここで問題です。
何故こんなにも「嫌われ」ていたのでしょうか?
私は自分に自信がなくなりました。
今までの自分は、友達とも楽しくはしゃいだりする、自信のある子でした。
しかし、どんどん嫌われて。
担当のお医者さんにも、「人間関係が不得手」だとレッテルを貼られてしまいました。
まるで坂を転がり落ちるように、私は自信を無くしていきました。